箴言

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1 1 ダワィドの、イズライリのわう、ソロモンの箴言しんげん
2 ひとけうくんとをらしめ、めいてつことばさとらしめ、
3 りゃくこうこうはんせいちょくとののりけしめ、
4 まうものめいさつあたへ、せうしゃりょとをあたへんためなり。
5 しゃこれきてしきし、めいしゃめいぼうん、
6 げんがたことばしゃせつその隱語なぞあきらかにせんためなり。
7 はじめしゅおそるるおそれなり、およこれみちびかるるものめいなり、かみける敬虔けいけんしきはじめなり、ただおろかなるものけうくんとをかろんず。
8 なんぢちちをしへけ、なんぢははいましめつるなかれ、
9 けだしなんぢかうべためうるはしきかんむりなんぢくびためかざりなり。
10 よ、ざいにんなんぢさそはば、したがなかれ、
11 なんぢすすめて、われともけ、われ兇殺ひとごろしため埋伏まいふくしょまうけ、してゆゑなきにものねらひ、
12 かれけるままごくごとくにみ、けんぜんなるままはかくだものごとくにまん、
13 もろもろあたひたふとさんげふうばひ、かすめものもっわれいへたさん、
14 なんぢわれともなんぢくじらん、われひとつふくろあらんとはば、
15 よ、かれともみちなかれ、なんぢあしかれこみちよりけよ、
16 けだしかれあしあくはしり、ながためいそぐ。
17 およとりまへあみるは徒然いたづらなり。
18 かれおのれため埋伏まいふくし、おのれ生命いのちしてねらふ。
19 およむさぼるものみちくのごとし、そのもちぬしをして生命いのちうしなはしむ。
20 まちび、そのこゑちまたげ、
21 たいくわいところつたへ、まちもんくちべてふ、
22 なんぢつたなものつたなきをあいし、あなどものあなどりたのしみ、おろかなるものしきにくむはいづれときいたるか。
23 てんじてわれ譴責せめけ、よ、われしんなんぢそそぎ、ことばなんぢしめさん。
24 われびたれども、なんぢかざりき、べたれども、かへりみものなかりき、
25 なんぢことごとくの勧諭すすめしりぞけ、譴責せめけざりき。
26 りてわれなんぢ滅亡ほろびわらひ、恐懼おそれなんぢきたらんときよろこばん、
27 恐懼おそれ颶風はやてごとなんぢきたり、禍患わざはひつむじかぜごとなんぢいたり、憂患うれひ困苦くるしみとがなんぢおよばんときなり。
28 そのときかれわれぶとも、われかざらん、あさよりわれたづぬとも、われはざらん。
29 けだしかれしきにくみ、しゅおそれるる寅畏おそれえらばず、
30 勧諭すすめけず、ことごとくの譴責せめかろんじたり。
31 ゆゑかれおのれみちくらひ、おのれ策略はかりごとかん。
32 けだしつたなものくわんかれころし、おろかなるものかんまんかれほろぼさん。
33 ただわれものあやうきことなく、あんぜんとして、わざはひおそれずしてるを得ん。

2 1 よ、なんぢことばれ、誡命いましめおのれうちをさめ、
2 くしてなんぢみみかたぶけ、なんぢこころを聰あきらかに向け、
3 しきび、聡明さとりむかひてこゑげ、
4 ぎんごとこれもとめ、たからごとこれたづねば、
5 すなはちなんぢしゅおそれるる寅畏おそれさとり、かみしきん。
6 けだししゅあたへ、しき聡明さとりとはそのくちよりづ、
7 かれじんためすくひそなふ、かれなほものためたてなり、
8 かれこうみちたもち、そのせいしゃ諸途みちすぢまもる。
9 くのごとくしてなんぢこうこうはんせいちょく一切いっさいみちとをさとらん。
10 なんぢこころり、しきなんぢたましひたのしからんときは、
11 すなはちりょなんぢまもり、聡明さとりなんぢたもたん、
12 なんぢしきみちより、虚偽いつはりひとよりすくひ、
13 なほみちはなれて幽暗やみみちものより、
14 あくおこなふをたのしみ、あくしゃ邪移よこしまよろこものより、
15 そのみちまがり、そのこみちまよものよりすくはんがため
16 なんぢいんより、ことばもっへつらをんなより、
17 そのわかときけうだうしゃてて、かみやくわすれたるものよりすくはんがためなり、
18 けだしかれいへき、そのこみちぼうしゃおもむく、
19 かれものみなかへらず、また生命いのちみちのぼらず。
20 ゆゑなんぢぜんにんみちき、
21 じん諸途みちすぢしたがへ、けだしじんるをてんものこれとどまらん、
22 しかれどもあくにんよりほろぼされ、もとれるものこれよりたやされん。

3 1 よ、律法おきてわするるなかれ、なんぢこころ誡命いましめまもるべし、
2 けだしなんぢながくし、生命いのちとしベ、へいあんなんぢくはへん。
3 きょうじゅつしんじつとはなんぢはなるべからず、これなんぢくびむすび、これなんぢこころしるせ、
4 しからばなんぢかみおよひとまへ恩恵めぐみ愛憐あはれみとをん。
5 ぜんしんもっしゅたのめ、おのれ聡明さとりなかれ。
6 なんぢすべてのみちしゅれ、しからばかれなんぢ諸途みちすぢなほくせん。
7 みづかしゃなかれ、しゅおそれてあくよりはなれよ、
8 なんぢためいやしり、なんぢほねため養やしなひらん。
9 なんぢしょいうと、およなんぢさんするところ初実はつものとをもっしゅあがめよ、
10 しからばなんぢくらちてあまりあり、なんぢさかぶねあたらしきさけにてあふれん。
11 よ、しゅ懲治こらしかろんずるなかれ、かれよりめられてよわなかれ、
12 けだししゅあいするものめ、およるるところむちうつ。
13 もとめたるひと聡明さとりたるひとさいはひなり、
14 けだしふはきんぎんたからふにまさる、
15 はうせきよりもたふとし、なんあくこれてきするあたはず、およこれちかづくもの著名あらはなり、すべてのたふとものこれたくらぶるにらず。
16 そのみぎには長壽ながきいのちあり、そのひだりにはとみさかえとあり、そのくちよりで、律法おきてれんとはそのしたり、
17 そのみちたのしみちなり、その諸途みちすぢみなへいなり。
18 およこれものには生命いのちなり、これものさいはひなり。
19 しゅもっさだめ、めいてつもってんてたり、
20 そのしきりてふちひらかれ、くもつゆしたたらす。
21 よ、これなんぢよりはななかれ、
22 聡明さとり謹慎つつしみとをまもれ、しからばなんぢたましひ生命いのちり、なんぢくびかざりらん。
23 くしてなんぢやすらかになんぢみちき、なんぢあしつまづかざらん。
24 なんぢときおそるるところあらず、ねむときなんぢねむりうまからん。
25 なんぢ猝然にはかなるおそれおそれず、あくにん滅亡ほろびきたときこれおそれざらん、
26 けだししゅなんぢ倚頼者たのみりて、なんぢあしまもりてとらはるるをまぬかれしめん。
27 なんぢたすくることをば、もとむるものぜんすをするなかれ。なんぢいうするところあらば、
28 なんぢともに、りてまたきたれ、われみゃうにちなんぢあたへんとなかれ、けだしらいじつなにむをなんぢらざるなり。
29 なんぢともやすらかになんぢかたはらときは、かれむかひてあくはかなかれ。
30 ひとなんぢあくさざるときは、ゆゑなくかれあらそなかれ。
31 きゃうばうひとうらやなかれ、そのみちひとつをもえらなかれ、
32 けだし邪曲よこしまなるものしゅにくところにして、しゃそのしたしきものなり。
33 しゅのろひあくにんいへり、じん住居すまひしゅくふくせらる。
34 しゅほこものてきし、へりくだものおんちょうたまふ。
35 しゃそんえいぎ、しゃ恥辱はぢがん。

4 1 しょよ、ちちをしへけ、聡明さとりまなばんためみみかたぶけよ、
2 けだしわれをしへなんぢさづく、はふつるなかれ。
3 われちちにはじゅんじふなるにして、ははにはひとりあいたりき、
4 ちちわれをしへてへり、ことばなんぢこころとどめ、誡命いましめまもれ、しからばきん。
5 聡明さとりよ、これわするるなかれ、くちことばよりてんずるなかれ。
6 はなるるなかれ、しからばかれなんぢまもらん、かれあいせよ、しからばかれなんぢたもたん。
7 はじめたるものなり、よ、なんぢおよそしょいうもっ聡明さとりよ。
8 たふとベ、しからばかれなんぢたかげん、かれかば、かれなんぢたふとからしめん、
9 かれうるはしきかざりなんぢかうべくはへ、さかえかんむりなんぢあたへん。
10 け、ことばれよ、しからばなんぢ生命いのちとしおほからん。
11 われみちなんぢしめし、ただしき諸途みちすぢなんぢみちびく。ときなんぢあゆみせばめられず、はしときつまづかざらん。
12 かたをしへりてはななかれ、これまもれ、けだしなんぢ生命いのちなり。
13 あくにんみちなかれ、はふものみちなかれ、
14 これけよ、これぐるなかれ、これはなれてれ、
15 けだしかれあくさずばねむらず、ひとを仆すにいたらずばねざらん、
16 かれぱんくらひ、暴虐しへたげさけめばなり。
17 じんみち旭日あさひごとし、いよいよひかりてにっちゅうおよぶ。
18 あくにんみち幽暗やみごとし、かれなんりてつまづかんをらず。
19 よ、ことばけ、かたところなんぢみみかたぶけよ、
20 これなんぢよりはなれしむるなかれ、これなんぢこころうちまもれ、
21 けだしおよこれたるものため生命いのちにして、そのぜんたいためいやしなり。

5 1 よ、け、なんぢみみ聡明さとりかたぶけよ、
2 謹慎つつしみまもり、なんぢくちびるしきたもたんためなり。
3 しきをんななかれ、けだしいんくちびるみつしたたらせ、そのくちあぶらよりもなめらかなり、
4 しかれどもそのをはり菌蔯いんちんごとくににがく、両刃もろはつるぎごとくにし、
5 そのあしくだり、そのあゆみごくいたる。
6 なんぢその生命いのちみちらんとほっすとも、そのみちさだめなきにりて、なんぢこれるをず。
7 これもっしょよ、われけ、くちことばつるなかれ。
8 なんぢみちかれよりとほはなれしめよ、そのいへもんちかづくなかれ、
9 おそらくはなんぢ健康すこやかにんわたし、なんぢとしざんにんなるものわたさん、
10 おそらくはにんなんぢのうりょくにてかせられ、なんぢらうにんいへためらん。
11 をはりいたりてなんぢなんぢからだすいじゃくせしときなんぢさけびて
12 はん、なんわれをしへいとひ、こころせめかろんじ、
13 われこゑかず、われをしふるものみみかたぶけざりし、
14 われくわいうちしゅううちほとんしょあくおちいれりと。よ、なんぢおのれいけより、おのれいづみよりながるるみづめ。

6 3 よ、なんぢいましむるところおこなひてみづかすくへ。なんぢともためあくしゃおちいりしときは、みづかよわなかれ、ためしょうししなんぢともにもすすめよ、
4 なんぢねむるをゆるなかれ、
5 なんぢまぶたづるをゆるなかれ、鹿・しか狩者かりうどより、とりとらふるものより脱・のがるるがごとおのれすくはんためなり。
6 怠惰者なまけるものよ、蟻・ありけ、そのところよ。
7 かれ首領かしらなく、有司つかさなく、めいずるものなけれども、
8 なつそのしょくそなへ、とりいれときそのかてのぞむ。
あるひはちけ、その如何いかきんらうして、如何いかなるたふと工作わざいとなむかをまなべ。かれらうは、しょわうみんこれ攝養やしなひためもちゐる、かれしゅうじんあいせられ、またしゃうせらる、そのちからよわしといへどもそのたふとし。
9 怠惰者なまけるものよ、なんぢ何時いつまでねんか、いづれときねむりよりきんか、
10 なんぢしばらね、しばらねむり、きてしばらさん、
11 しかのちなんぢひんきゅう行旅者たびびとごとく、なんぢ缺乏けつばうたうぞくごときたらん。
しかれどもなんぢおこたらずば、なんぢしゅうかくいづみごときたり、缺乏けつばうなんぢよりとほのがれん。
12 よこしまなるひとしきひと虚偽いつはりくちもっあゆみ、
13 そのもっめくばせし、あしもっしめし、ゆびもっしるしあたふ、
14 そのこころ詭計いつはりいだき、あくはかり、争端あらそひく。
15 これりてその滅亡ほろびにはかきたり、かれたちまちやぶられていやしなからん。
16 しゅにくものむつあり、いなそのまへけがらはしきものしちあり、
17 すなはちおごいつはしたつみなきなが
18 しきはかりごとたくらこころとくあくはしあし
19 いつはりまうしょうしゃおよきゃうだいうち争端あらそひものなり。
20 よ、なんぢちちはふまもれ、なんぢははいましめつるなかれ。
21 これなんぢこころむすび、これなんぢくびびよ、
22 なんぢときなんぢみちびき、ぬるときなんぢまもり、むるときなんぢかたらん。
23 けだしいましめともしびなり、はふひかりなり、けうくんせめ生命いのちみちなり、
24 なんぢしきをんなより、いんした諂媚へつらよりまもるをいたす。
25 なんぢこころうちかれうるはしきしたなかれ、なんぢりてとらはるるなかれ、かれそのまぶたもっなんぢさそふべからず、
26 けだしいんためひとわづかぱん一角いっかくあるのみにいたる、かんひとたふとたましひとらふ。
27 ひとふところきて、そのころもかれざらんや、ひとやけずみみて、そのあしかれざらんや、
28 ひとそのとなりつまくもまたくのごとし、これさはものつみなしとせず。
29 ぬすものゑてそのたましひかせんためぬすまば、ひとこれゆるさず、
30 とらへられば、その七倍しちばいつぐのひ、そのいへしょいうことごといださん。
31 をんなかんいんおこなものは、なり、これものおのれたましひほろぼす。
32 かれきずはづかしめとをけん、そのはぢつひそそがれざらん、
33 けだし妒忌ねたみをっといからしむ、むくゆるにはかれゆるさず、
34 如何いかなるあがなひをもかへりみず、おほくの贈遺おくりものすともやはらがざらん。

7 1 よ、ことばまもれ、いましめなんぢこころをさめよ。
よ、しゅたふとめ、しからばけんにならん、かれほかものおそるるなかれ。

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