創世記

 1  2  3  4  5  6  7  8  9  11  12  13  15  17  18  21  22  27  28  31  32  46  49  50


1 1 元始はじめかみてんつくれり。
2 かたちなくむなしくして、やみふちおもてり、かみ神゜しん みづおもていくせり。
3 かみへり、ひかりあるべし。すなはちひかりれり。
4 かみひかりよしとせり、かみひかりやみよりわかてり。
5 かみひかりひるづけ、やみよるづけたり。ゆふあり、あさあり、一日いちじつなり。
6 かみへり、みづなかに、穹蒼おほぞらありて、みづみづよりわかつべし。すなはちれり。
7 かみ穹蒼おほぞらつくりて、穹蒼おほぞらしたみづ穹蒼おほぞらうへみづよりわかてり。
8 かみ穹蒼おほぞらてんづけたり。かみこれよしとせり。ゆふあり、あさあり、だいじつなり。
9 かみへり、てんみづひとところあつまりて、くがあらはるべし。すなはちれり。てんみづそのところあつまりて、くがあらはれたり。
10 かみくがづけ、みづあつまりうみづけたり。かみこれよしとせり。
11 かみへり、青草あをくさたねを、そのるゐそのせうしたがひてくさと、じゃうそのるゐしたがひて、おのれうちたねいだむすところくだものとをしゃうずべし。すなはちれり。
12 青草あをくさと、たねそのるゐそのせうしたがひてくさと、じゃうそのるゐしたがひて、おのれうちたねいだむすところくだものとをしゃうぜり。かみこれよしとせり。
13 ゆふあり、あさあり、第三日だいさんじつなり。
14 かみへり、てん穹蒼おほぞら光明ひかりありて、ひるよるとをわかち、また天象しるしため時節ときためためとしためるべし、
15 またてん穹蒼おほぞらりててらひかりるべし。すなはちれり。
16 かみふたつおほいなるひかりつくり、おほいなるひかりひるつかさどらしめ、ちひさひかりよるつかさどらしめ、またほしつくれり、
17 かみこれてん穹蒼おほぞらきて、てらさしめ、
18 ひるよるとをつかさどらしめ、ひかりやみとをわかたしめたり。かみこれよしとせり。
19 ゆふあり、あさあり、だいじつなり。
20 かみへり、みづは、生命いのちある諸動物しょどうぶつさんすべし。またとりうへに、てん穹蒼おほぞらぶべし。すなはちれり。
21 かみおほいなるうをおよみづそのるゐしたがひてさんするところ生命いのちある諸動物しょどうぶつまたもろもろとぶとりそのるゐしたがひてつくれり。
22 かみこれよしとせり。かみこれしゅくしてへり、めよ、えよ、うみみづてよ、またとりゆべし。
24 ゆふあり、あさあり、第五日だいごじつなり。かみへり、生物いきものそのるゐしたがひて、ちくと、昆蟲はふものと、けものとをそのるゐしたがひてさんすべし。すなはちれり。
25 かみけものそのるゐしたがひて、ちくそのるゐしたがひて、もろもろ昆蟲はふものそのるゐしたがひてつくれり。かみこれよしとせり。
26 かみへり、ひとわれざうと、われせうとにしたがひてつくるべし、かれうみうをと、天空そらとりと、けものと、ちくと、ぜんと、ところもろもろ昆蟲はふものとをつかさどるべし。
27 かみすなはちおのれざうしたがひてひとつくり、かみざうしたがひてこれつくれり、これ男女なんにょつくれり。
28 かみかれしゅくしてへり、めよ、えよ、てよ、これをさめよ、またうみうをけものと、天空そらとりと、もろもろちくと、ぜんと、ところもろもろ昆蟲はふものとをつかさどれ。
29 かみまたへり、よ、われなんぢに、ぜんおもてたねことごとくのくさおよくべきたねいだむすところことごとくのあたへたり、なんぢかてらん、
30 またすべてのけもの天空そらすべてのとりおよところすべての昆蟲はふものおよ生命いのちあるものには、われしょくとしてすべてのあをくさあたへたり。すなはちれり。
31 かみそのつくりしことごとくのものはなはだしとせり。ゆふあり、あさあり、第六日だいろくじつなり。

2 1 てんおよそのことごとくのさうしょくれり。
2 かみ第六日だいろくじつそのつくりたるわざへ、第七日だいしちじつそのつくりたることごとくのわざよりやすめり。
3 かみ第七日だいしちじつしゅくして、これせいにせり、けだしおいかみつくりたるそのことごとくのわざよりやすめり。
4 てん創造さうざうなり、すなはちしゅかみてんつくり、
5 およすべてのさうもくいまらざりしものすべての草蔬くさいましゃうぜざりしものつくりしことなり、ときしゅかみいまあめくださず、またたがへひとなかりき、
6 きりよりのぼりて、あまねおもてうるほせり。
7 しゅかみちりもつひとつくリ、生命いのちいきそのおもてれたり、ひとすなはちけるたましひれり。
8 しゅかみひがしかたエデムにそのゑて、つくりたるひと彼処かしこきたり。
9 しゅかみるにうるはしく、くらふにもろもろよりしゃうぜしめ、またそのなか生命いのちおよぜんあくわかしゃうぜしめたり。
10 かははエデムよりでてそのうるほし、彼処かしこよりわかれてよつれり。
11 その第一だいいちをフィソンとふ、れはエワィラトのぜんめぐものなり、
12 彼処かしこきんあり、きんし、彼処かしこまたこうぎょくおよへきぎょくあり。
13 だいかははゲヲンとふ、れはエフィオピヤのぜんめぐものなり。
14 第三だいさんかははティグルとふ、れはアッシリヤのひがしながるゝものなり。だいかははエフラトなり。
15 しゅかみつくリたるひとりて、かれ楽園らくゑんきたり、これをさめ、これまもらんためなり。
16 しゅかみはアダムにいましめてへり、そのすべてのは、なんぢこころまかせてこれくらへ、
17 しかれどもぜんあくは、なんぢそのくらなかれ、けだしなんぢこれくらにはかならずなん。
18 しゅかみまたへり、ひとひとりるはからず、われかれためかれかな助者たすけつくらん。
19 かみまたつちよりすべてのけものと、天空そらすべてのとりとをつくりて、これをアダムのまへひきいたれり、その如何いかこれづくるをためなり、アダムがすべての生物いきものづけしところは、みなそのれり。
20 アダムはすべてのちくと、天空そらすべてのとりと、すべてのけものとにあたへたり、しかれどもアダムにはこれかな助者たすけえざりき。
21 しゅかみはアダムをふかねむらしめ、ねむりしときそのあばらぼねひとつり、にくもつそのところたせり。
21 しゅかみはアダムよりりたるあばらぼねもつをんなつくり、これをアダムにたづさきたれり。
23 アダムへり。すなはちほねほねにくにくなり、れはをんなづけられん、をとこよりられしをもつてなり。
24 ゆゑひとその父母ふぼはなれ、そのつまきて、ふたつもの一体いつたいらん。
25 アダムとそのつまとはにんともはだかにして、ぢざりき。

3 1 しゅかみつくりたる生物いきものうちへびもつともさとかりき。へびをんなへり、かみまことなんぢそのすべてのくらなかれとひしか。
2 をんなへびへり、われそのすべてのくらふを
3 ただそのなかは、かみなんぢこれくらなかれ、またこれさはなかれ、なざらんためなりとへり。
4 へびをんなへり、なんぢかならずなざらん、
5 かみなんぢこれくらは、なんぢひらなんぢかみごとくなりて、ぜんあくらんことをりたればなり。
6 をんなて、くらふにく、うるはしく、智慧ちゑあたふるにりてしたふべしとし、つひりてしょくひ、またこれおのれともにするをつとあたへたれば、かれくらへり。
7 二人ふたりひらけて、かれそのはだかなるをり、すなはち無花果樹いちじくつづりて、おのれためつくれり。
8 かたぶけるときそのうちあそベるしゅかみこゑきたれば、アダムおよそのつましゅかみかんばせけて、そのあひだかくれたり。
9 しゅかみはアダムをびてかれへり、アダムよ、なんぢ何処いづこるか。
10 かれへり、われそのうちあそべるなんぢこゑき、はだかなるにりて、おそれてかくれたり。
11 かみかれへり、たれなんぢはだかなることをつげげたる、なんぢに、れのみはくらなかれといましめしを、なんぢくらひしにあらずや。
12 アダムへり、なんぢわれあたへしをんなかれわれあたへたれば、われくらへり。
13 しゅかみをんなへり、なんぢなんこれしたる。をんなへり、へびわれまどはして、われくらへり。
14 しゅかみへびへり、なんぢこれししにりて、すべてのちくおよすべてのけものうちのろはれたり、なんぢ腹行はらばひして、いつしゃうあひだちりくらはん、
15 またわれなんぢをんなとのあひだおよなんぢ苗裔すゑをんな苗裔すゑとのあひだあだかん、かれなんぢかしらくだき、なんぢかれかかとさん。
16 をんなへり、われおほいなんぢ悲哀かなしみなんぢ嘆息なげきとをさん、なんぢくるしみてまん、またなんぢをつと恋いしたひ、かれなんぢをさめん。
17 アダムにへり、なんぢそのつまことばきて、なんぢいましめて、これのみはくらなかれとひしくらひしにりて、つちなんぢためのろはる、なんぢいつしゃうあひだくるしみてこれよりしょくん、
18 つちいばらあざみとをなんぢためしゃうぜん、またなんぢ草蔬くさくらはん、
19 なんぢおもてあせしてなんぢしょくくらひ、なんぢられしところつちかへるにおよばん、けだしなんぢちりにしてちりかへらん。
20 アダムそのつま生命エワづけたり、かれことごとくのけるものははなればなり。
21 しゅかみはアダムおよそのつまためかはころもつくりて、かれせたり。
22 かみへり、よ、アダムはわれひとりごとくなりて、ぜんあくれり、おそらくはいまかれそのベて、生命いのちリ、これくらひて永遠えいゑんきん。
23 ここおいしゅかみかれ楽園らくゑんよりいだせり、そのりてつくられしところつちたがへさんためなり。
24 アダムをいだして、これ楽園らくゑんまへらしめ、へルワィムとおのづかまはほのほつるぎとをきて、生命いのちみちまもらしめたり。

4 1 アダムはそのつまエワをれり、かれはらみてカインをみてへり、われかみりてひとたり。
2 またそのおとうとアワェリをめり。アワェリはひつじもの、カインはつちたがへものれり。
3 のち、カインはつちさんするもつまつりとしてかみささげ、
4 アワェリもそのひつじ首生子はつこおよその脂膏あぶらささげたり。
5 かみはアワェリおよそのささげものかへりみ、カインおよそのまつりかへりみざりき。
6 カインはなはだうれひて、そのおもてしたり。しゅかみはカインにへり、なんぢなんうれふる、なんぢおもてなんしたる、
7 なんぢぜんおこなはば、おもてげざるか、ぜんおこなはずば、つみもんす、かれなんぢおのれく、ただなんぢかれせいせよ。
8 カインはそのおとうとアワェリにへり、かん。かれりしとき、カインはそのおとうとアワェリをめて、これころせり。
9 しゅかみはカインにへり、なんぢおとうとアワェリはいづくるか。かれへり、われらず、われおとうとまもものならんや。
10 しゅへり、なんぢなにししか、なんぢおとうとこゑよりわれぶ、
11 いまなんぢよりのろはる、そのくちひらきて、なんぢおとうとなんぢよりけたればなり。
12 なんぢたがへときそのちからなんぢあたへざらん、なんぢさまよひて、をののものらん。
13 カインはしゅかみへり、つみおほいにして、ゆるさるるをず、
14 よ、なんぢ今日こんにちわれおもてよりいだし、われなんぢおもてよりかくれて、さまよひてをののかん、およそわれあくものわれころさん。
15 しゅかみかれへり、しからず、およそそカインをころもの七倍しちばいばつけん。ここおいしゅかみはカインにしるしけり、およかれあくものかれころさざらんためなり。
16 カインはかみおもてよりでて、エデムのひがしなるナイドのりたり。
17 カインはそのつまれり、かれはらみてエノフをめり。カインまちて、そのまちそのりてエノフとづけたり。
18 エノフにガイダドうまれたり、ガイダドはマレレイルをみ、マレレイルはマフサルをみ、マフサルはラメフをめり。
19 ラメフは二人ふたりつまめとれり、ひとりはアダとひ、ひとりはセッラとふ。
20 アダはイヲワィルをめり、かれまく牧畜者ぼくちくしゃちちれり。
21 そのおとうとはイウワルとふ、かれことふえとを發明はつめいせしものなり。
22 セッラはフォワェルをめり、かれ鍛冶かねうちにして、あかがねてつとをきたふるものなり。フォワェルのいもうとはノエマなり、
23 ラメフはそのふたりつまへり、アダおよびセッラよ、こゑけ、ラメフのつまよ、ことばれよ、われきずためひところし、いたみため少者せうしゃころせり、
24 しカインのため七倍しちばいばつあらば、ラメフのため七十七倍しちじふしちばいばつあらん。
25 アダムまたそのつまエワをれり、かれはらみてみ、そのをシフとづけたり。いはく、かみわれおこして、カインのころししアワェリにへたり。
26 シフにもまれ、かれそのをエノスとづけたり、ときひとはじめてしゅかみべり。

5 1 ひと世系せいけいしょこれなり。かみアダムをつくりしに、かみざうしたがひてこれつくり、
2 かれ男女なんにょつくりて、かれしゅくせり、かれつくりしかれをアダムとづけたり。
3 アダムはとしひゃく三十さんじふにして、そのせうそのざうとにしたがひてみ、そのをシフとづけたり。
4 アダムのシフをみしのちよはひしちひゃくさいにしてぢょめり。
5 アダムの生存せいぞんよはひすべきうひゃく三十さんじふさいなりき、しかうしてせり。
6 シフはとしひゃくにしてエノスをめり。
7 エノスをみしのち、シフしちひゃくしちねん生存せいぞんしてぢょめり。
8 シフのよはひすべきゅうひゃくじふさいなりき、しかうしてせり。
9 エノスはとしひゃく九十きうじうにしてカイナンをめり。
10 カイナンをみしのち、エノスしちひゃく十五じふ ごねん生存せいぞんしてぢょめり。
11 エノスのよはひすべきうひゃくさいなりき、しかうしてせり。
12 カイナンはとしひゃく七十しちじふにしてマレレイルをめり。
13 マレレイルをみしのち、カイナンしちひゃくじふねん生存せいぞんしてぢょめり。
14 カイナンのよはひすべきうひゃくじふさいなりき、しかうしてせり。
15 マレレイルはとしひゃくろくじふにしてイアレドをめり。
16 イアレドをみしのち、マレレイルしちひゃく三十さんじふねん生存せいぞんしてぢょめり。
17 マレレイルのよはひすべはつぴゃくきうじふさいなりき、しかうしてせり。
18 イアレドはとしひゃく六十ろくじふにしてエノフをめり。
19 エノフをみしのち、イアレドはつぴゃくねん生存せいぞんしてぢょめり。
20 イアレドのよはひすべきうひゃく六十ろくじふさいなりき、しかうしてせり。
21 エノフはとしひゃくろくじふにしてマフサルをめり。
22 エノフかみよろこびて、マフサルをみしのちひゃくねん生存せいぞんしてぢょめり。
23 エノフのよはひすべさんびゃくろくじふさいなりき。
24 エノフかみよろこびえずなれり、けだしかみかれうつせり。
32 ノイはとしひゃくにしてさんめり、シム、ハム、イアフェトこれなり。

6 1 ひとはじめてじゃうはんしょくして、にょかれうまれたれば、
2 かみしょひとにょうるはしきをて、そのおよえらべるものつませり。
3 しゅかみへり、しん゜はながひとびとうちらざらん、かれにくなればなり、ただかれひゃくじふねんなるべし。
4 そのときじゃうありき、そののちかみしょひとにょりてみしが、これまたじゃうにして、古昔いにしへ名声きこゑあるひとなりき。
5 しゅかみは、ひとあくち、かくじん日々ひびそのこころただしきことをはかるをたり、
6 ここおいかみじゃうひとつくりしことをいて、そのこころうれひたり。
7 かみへり、つくりしひとわれおもてよりほろぼし、ひとよりちく昆蟲はふもの天空そらとりおよばん、われかれつくりしことをゆればなり。
8 ただノイはしゅかみまへおんたり。
9 ノイはじんにして、そのおいまつたひとなりき、ノイはかみよろこびたり。
10 ノイさんめり、シム、ハム、イアフェトこれなり。
11 ときかみまへみだれ、にてちたり。
12 しゅかみたるに、やぶれたり、およそにくじゃうそのみちみだしたればなり。
13 しゅかみはノイにへり、およそひとときわれまへいたれり、けだしかれりてにてちたり、よ、われかれおよほろぼさん。
14 なんぢまつもつおのれため方舟はうしうつくれ、方舟はうしううちへやつくり、瀝青れきせいもつその内外ないぐわいれ。
15 方舟はうしうつくるべし、ふねながささんびゃくひぢしゃくそのひろさじふひぢしゃくそのたかさ三十さんじふひぢしゃく
16 ふねうへまどつくれ、たかさいちひぢしゃくふねかたはらもんまうけ、うへなかした三層さんがいふねうちつくれ。
17 よ、われ洪水こうずゐおこさん、およてん生命いのちいきあるにくたいほろぼさんためなり、ものみななん。
18 しかれどもわれなんぢやくてん、なんぢおよなんぢしょなんぢつまおよなんぢしょつまなんぢともふねらん。
19 またすべてのちくすべての昆蟲はふものすべてのけものすべてのにくたいは、なんぢおのおのそのふたつふねたづさりて、なんぢともやしなへ、みな牝牡めをなるべし。
20 すべてのとりそのるゐしたがひ、すべてのちくそのるゐしたがひ、すべてのものそのるゐしたがひて、各二おのおのふたつなんぢところるべし、
21 なんぢともやしなはれんためなり、みな牝牡めをなるべし。なんぢくらふべきおよそしょくひんりて、なんぢもとあつめめよ、すなはちなんぢおよこれものかてらん。
22 ノイことごとこれおこなひ、およしゅかみめいぜしごとくにおこなへり。

7 1 しゅかみノイにへり、なんぢおよなんぢぜん方舟はうしうるべし、けだしわれなんぢおいまへなるものたり。
2 きよちくるゐ牝牡めをおのおのしちきよからざるちくるゐ牝牡めを各二おのおのふたつ
3 またきよ天空そらとりゆうおのおのしちおよきよからざるとりゆうおのおのふたつなんぢともれ、たねぜんのこさんためなり。
4 けだしなほ七日なのかありて、われじふにちじふあめらし、およつくりし生物いきものおもてよりほろぼさん。
5 ノイはことごとしゅかみかれめいぜしことおこなへり。
6 ノイろくひゃくさいにして、洪水こうずゐありき。
7 ノイおよそのしょそのつまそのしょつまは、かれとも洪水こうずゐりて方舟はうしうりたり。
8 きよとりきよからざるとりきよちくるゐきよからざるちくるゐけものおよおよもの
9 牝牡めを各二おのおのふたつ、ノイにきて方舟はうしうりたり、しゅかみのノイにめいぜしがごとし。
11 ノイのざいせいろくひゃくねんぐわつすなはちそのつきじふ七日しちにちあたり、ふちみなもとみなつぶれ、てんまどひらけて、
12 あめじふにちじふそそげり。
12 にノイおよびノイのしょシム、ハム、イアフェト、ノイのつまおよそのしょ三人さんにんつまかれとも方舟はうしうりたり。
14 またすべてのけものそのるゐしたがひ、すべてのちくそのるゐしたがひ、すべてのものそのるゐしたがひ、すべてのとりそのるゐしたがひ、すなはちすべ生命いのちいきあるにく牝牡めを各二おのおのふたつ、ノイにきて方舟はうしうりたり、
16 ものは、すべてのにく牝牡めをしゅかみのノイにめいぜしごとく、ノイにきて方舟はうしうりたり。ここおいしゅかみふねそのそとよりとざせり。
17 洪水こうずゐじふにちじふり、みづしてふねうかべ、ふねうへあがれり、
18 みづいよいよはびこりておほいし、ふねみづおもてただよへり。
19 みづはなはだおほいはびこりて、てんかうざんことごとおほへり、
20 みづそのうへのぼることじふひぢしゃくにして、ことごとくのかうざんおほへり。
21 おようごにくとりちくけものすべてのものおよひとみなせり、
22 およ生命いのちいきあるものすべくがものせり。
23 およぜんおもて生物いきものほろびたり、ひとよりちく昆蟲はふもの天空そらとりいたるまで、みなよりほろびたり、ただノイおよかれとも方舟はうしうりしもののみのこれり。
24 みづひゃくじふにちかんうへあふれたり。

8 1 かみはノイおよかれとも方舟はうしうりしすべてのけものすべてのちくすべてのとりすべての昆蟲はふものおもへり、かみすなはちかぜかしめたれば、みづとどまれり。
2 ふちみなもとおよてんまどとざされ、あめてんよりみたり。
3 ここおいみづやうやより退しりぞき、ひゃくじふにちのちみづりたり。
4 方舟はうしうしちがついたり、そのつきじふしちにちにアララトさんとどまれり。
5 みづやうやげんじてじふがついたり、じふがちつゐたちやまみねあらはれたり。
6 じふにちのち、ノイその方舟はうしうつくりたるまどひらきて、
7 からすはなちたれば、みづるるにいたるまで、ひるがへりて往来おうらいせり。
8 そののちかれおもてよりみづ退しりぞきしかをために、鴿はとはなちしに、
9 鴿はとそのあしとどむるところずして、かれ方舟はうしうかへれり、みづぜんおもてりたればなり、かれべてこれり、方舟はうしうおのれところれたり。
10 またしちにちちて、ふたたび鴿はと方舟はうしうよりはなちしに、
11 鴿はとくれおよびて、そのくち橄欖かんらん新葉しんえふみてかれかへれり、ここおいてノイみづおもてより退しりぞきしをれり。
12 さらまたしちにちちて、鴿はとはなちしに、またかれところかへらざりき。
13 ノイざいせいろくぴゃくいちねんいちがつ元日がんじつみづれたり、ノイつくりしところ方舟はうしうふたひらきて、みづおもてれたるをたり。
14 がつじふしちにちいたりてかわきたり。
15 しゅかみはノイにひてへり、
16 なんぢおよなんぢつまなんぢしょおよなんぢしょつまとも方舟はうしうよりづべし、
17 なんぢともすべてのけものおよすべてのにくとりよりちくいたるまで、およすべてのものおのれともせ、これさんじて、うへかつゆべし。
18 ここおいてノイおよそのつまそのしょそのしょつまともでたり、
19 すべてのけものすべてのちくすべてのとりすべてのものそのるゐしたがひて方舟はうしうよりでたり。
20 ノイはしゅため祭壇さいだんきづき、すべてのきよちくおよすべてのきよとりよりりて、やきまつりだんうへささげたり、
21 しゅそのかうばしきかをりけたり。しゅかみそのこころへり、われまたひと行為わざためのろはざらん、ひとこころはかところそのいとけなときよりしければなり、われまたししごとく、およそけるにくほろぼさざらん、
22 らんあひだ播種たねまき収穫かりいれさむさあつさなつふゆひるよるまざらん。

9 1 かみはノイおよそのしょしゅくしてかれへり、めよ、えよ、てよ、
2 これをさめよ、すべてのけものすべてのちく天空そらすべてのとりうごすべてのものうみすべてのうをなんぢおそれ、なんぢをののかん、われこれなんぢあたへたり、
3 すべてのけるだうぶつなんぢしょくらん、菜蔬くさごとわれみなこれなんぢあたふ、
4 ただにくその生命いのちともくらふべからず、
5 なんぢ生命いのちいたりては、われこれすべてのけものよりもとめ、またひとすなはちそのきゃうだいよりこれもとめん、
6 ひとながものは、これへてそのながされん、けだしわれかみざうりてひとつくれり、
7 なんぢめよ、えよ、てよ、これはんしょくせよ。
8 かみはノイおよかれともそのしょひてへり、
9 よ、われなんぢおよなんぢのちそん
10 またおよなんぢとも生物いきものとりちくすべてのけものおよなんぢとも方舟はうしうよりでたるものやくつ、
11 われやくなんぢともてん、すなはちおよそにくまた洪水こうずゐりてなざらん、ぜんほろぼ洪水こうずゐまたらざらん。
12 しゅかみはノイにへり、われなんぢとのあひだおよなんぢともにするすべての生物いきものあひだに、永世えいせいあたふるところやくしるしこれなり、
13 われにぢくもなかく、われとのあひだ永遠えいゑんやくしるしらん、
14 われくもをしておほはしめんときにじくもなかあらはれん、
15 われすなはちわれなんぢとのあひだおよおよにくあるすべ生物いきものあひだところやくおもはん、みづまたすべてのにくほろぼ洪水こうずゐらざらん。
16 にじくもうちらん、われこれて、われとのあひだおよじゃうおよにくあるすべ生物いきものあひだところ永遠えいゑんやくおもはん。
17 かみはノイにへり、われすべてのにくとのあひだてしところやくしるしなり。
18 ノイのしょ方舟はうしうよりでたるものは、シム、ハム、イアフェトなりき。ハムはハナアンのちちなり。
19 れノイのさんにんなり、ぜんしょみんかれよりでてひろまれり。
20 ノイたがへすことをはじめてだうゑんゑたり、
21 だうしゅみてひ、そのまくうちりてはだかれり。
22 ハナアンのちちハムはそのちちはだかなるをて、でてその二人ふたりきゃうだいかたれり。
23 シムとイアフェトはころもりて、これりゃうかたけ、うしろむききてそのちち裸体はだかおほへり、かれおもてうしろけて、そのちち裸体はだかざりき。
24 ノイさけめて、そのわかき如何いかなることかれししかをれり、
25 すなはちへり、ハナアンのろはるべし、かれしょぼくぼくりてそのきゃうだいつかへん。
26 またへり、シムのしゅかみあがめらるるかな、ハナアンはかれぼくらん、ねがはくはかみはイアフェトをくわうだいにせん、ねがはくはかれはシムのまくすまはん、ハナアンはかれぼくらん。
28 ノイは洪水こうずゐのちさんびゃくじふねん生存せいぞんせり。
29 ノイのよはひすべきうひゃくじふねんなりき、しかうしてせり。

11 1 ぜんいつことばいつおんのみなりき。
2 ここ人衆ひとびとひがしよりうつりて、センナアルのへいて、そのところたり。
3 かれたがひへり、きたりてかはらつくり、もつこれをやかん。すなはちいしへてかはら灰沙しっくいへて石漆ちゃんたり。
4 またへり、きたりてまちたふとをて、たふいただきてんいたらしめん、くしてわれげて、ぜんおもてさんずるをまぬかれん。
5 しゅ人衆ひとびとつるところまちたふとをためくだれり。
6 しゅへり、よ、たみいつにして、言語ことばまたしゅういつなり、かれすでこれすことをはじめたり、いまおよかれさんとはかところは、かならずこれめざらん、
7 きたわれくだりて、彼処かしこかれしたみだし、たがひ言語ことばつうずるをざらしめん。
8 ここおいしゅかれぜんおもてさんぜしめ、かれまちたふとをつるをめたり。
9 ゆゑそのはワワィロンばれたり、しゅ彼処かしこぜん言語ことばみだし、しゅ彼処かしこよりかれぜんおもてさんぜしめたればなり。

12 1 しゅはアウラムにへり、なんぢより、なんぢ親族しんぞくより、なんぢちちいへよりでて、なんぢしめさんとするけ、
2 われなんぢよりおほいなるたみいだし、なんぢしゅくし、なんぢおほいにせん、なんぢしゅくふくもとゐらん、
3 われなんぢしゅくするものしゅくし、なんぢのろもののろはん、なんぢりて万族ばんぞくしゅくふくん。
4 アウラムはしゅかれひしところしたがひてでたり、ロトもかれともけり。アウラムはハルランのでしときしちじふさいなりき。
5 アウラムはそのつまサラ、そのあにロト、およそのあつめめたるすべてのしょいうと、ハルランにてたる人衆ひとびととをたづさへて、でて、ハナアンのけり。
6 アウラムはそのほしひままて、シヘムのところおよび、たかかしいたれり、そのときハナアンのひとそのめり。
7 しゅはアウラムにあらはれてへり、われなんぢすゑあたへん。アウラムは彼処かしこおいて、かれあらはれししゅため祭壇さいだんきづけり。

13 12 アウラムはハナアンのり、ロトは近傍きんばうまちりて、ソドムにまくれり。
13 ソドムのひとびとしくして、かみまへおほいなるざいにんたりき。
14 ロトのアウラムにわかれしのちかみアウラムにへり、なんぢげて、なんぢいまところよりきたみなみひがしうみよ、
15 けだしおよなんぢところは、われこれながなんぢおよなんぢ後裔すゑあたへん、
16 かつわれなんぢ後裔すゑまさごごとさん、ひとまさごかぞふるをば、なんぢ後裔すゑかぞへられん、
17 ちて、縦横じふおうめぐれ、けだしわれこれながなんぢおよなんぢ後裔すゑあたへん、
18 アウラムはまくうつして、きたりてヘウロンのマムブリイのかしかたはらたり、彼処かしこりてしゅため祭壇さいだんきづけり。

15 1 しゅことばしゃううちにアウラムにのぞみてへり、アウラムよ、おそるるなかれ、われなんぢおほまもる、なんぢ褒賞むくひはなはだおほいならん。
2 アウラムへり、しゅさいしゅよ、なんぢなにをかわれあたへん、われなくしてく、のダマスクのエレアザルはいへつかさなり。
3 アウラムまたへり、なんぢわれあたへざりしにりて、やしなへるものわれ嗣子ししらん。
4 しゅこゑただちかれのぞみてへり、ものなんぢ嗣子ししらず、すなはちなんぢよりでんとするものなんぢ嗣子ししらん。
5 ここおいかれそとたづさいだしてへり、てんあふぎぎてほしかぞへよ、あにこれかぞふるをんや。またへり、なんぢそんくのごとくならん。
6 アウラムはかみしんぜり、かれしてれり。
7 かれへり、われなんぢをハルデヤのよりいだししかみなり、なんぢあたへてがしめんためなり。
8 かれへり、しゅさいしゅよ、がんこと、われなにもつこれらん。
9 しゅかれへり、さんさいうしと、さんさいと、さんさいひつじと、やまばとおよ鴿はとためれ。
10 かれみなこれりて、これうちよりき、そのきたるものおのおのあひむかはしめてけり、ただとりかざりき。
11 あらきとりそのたいうへくだときは、アウラムこれへり。
12 ころほひアウラムうまねむりしが、おほいくらきおぼえておそれたり。
13 ときしゅはアウラムにへり、なんぢたしかるべし、なんぢそんにんたびびとりて、そのひとびとこれ使つかひ、これなやまし、ひゃくねんあひだこれしへたげん、
14 しかれどもそのつかへたるたみは、われこれさばかん、そののちかれおほくのさんたづさへてでん。
15 なんぢあんぜんとしてなんぢせんところき、れいいたりてはうむられん。

17 1 アウラムきうじふきうさいときしゅはアウラムにあらはれてこれへり、われなんぢかみなり、なんぢわれよろこびして、てんなれ、
2 われやくわれなんぢとのあひだてて、はなはだなんぢさん。
3 アウラムそのおもてふくせり。
4 かみまたかれつげげてへり、われなんぢつるやくは、よ、なんぢおほくのたみちちらん、なんぢこれよりアウラムとばれず、すなはちなんぢはアウラアムとらん、けだしわれなんぢおほくのたみちちせり、
6 われ太甚はなはだなんぢふやし、しょみんなんぢよりおこさん、しょわうなんぢよりでん、
7 われやくわれなんぢおよなんぢのちそんとのあひだてて、永遠えいゑんやくさん、すなはちわれなんぢおよなんぢのちそんかみらん、
8 アウラアムはそのおもてふくしてしゅはいせり。われなんぢおよなんぢのちそんなんぢやどれるすなはちハナアンのぜんあたへて、永遠えいゑんわざさん、しかうしてわれかれかみらん。
9 かみまたアウラアムにへり、なんぢおよなんぢのちそんやくまもるべし。われなんぢおよなんぢのちそんとのあひだやくにして、なんぢまもるべきものは、ごとし。
10 なんぢそのやうかはれ。れ、すなはちわれなんぢおよなんぢのちそんとのあひだやくしるしらん。
12 うまれて八日やうかいたりしなんぢなんは、みなかつれいくべし。
14 八日やうかそのやうかはらざるなんあらば、そのじんみんうちよりたれん。われやくやぶりたればなり。
15 かみアウラアムにへり、なんぢつまサラは、そのをサラととなふべからず。すなはちそのはサッラとるべし。
16 われかれしゅくして、かれよりなんぢたまはん。われかれしゅくして、しょみんかれよりで、しょみんわうかれよりでん。
17 アウラアムそのおもてふくして、そのこころへり、ひゃくさいひとに、あにうまるることあらんや。サッラもきうじふさいなれば、あにむことをせんや。
19 かみアウラアムにへり、しかり。なんぢつまサッラ、なんぢまん。なんぢそのをイサアクとづけん。われは、かれおよそののちそんやくてて永遠えいゑんやくさん。

18 11 ときに、アウラアムおよびサッラはとしいたり。
12 サッラこころわらひてへり、われおとろへ、しゅまたいたり。あにわれたのしみあらんや。
13 しゅかみはアウラアムにへり、なんぞサッラはこころわらひて、われいたれば、はたしてむことあらんや、とひたる。
14 かみにはあにあたはざることあらんや。
20 しゅへり、ソドムおよびゴモラの号呼さけびはなはだしくなり、かれつみおほいおもし、
21 ゆゑわれくだりて、われいたれるかれ号呼さけびごとおこなはるるかをん、しからずば、われこれらんと。
22 二人ふたり彼処かしこよりひるがへしてソドムにき、アウラアムはなほしゅまへてり。
23 アウラアムちかづきてへり、なんぢしゃあくしゃともほろぼさんか、しゃあくしゃひとしくならんか、
24 まちうちじふにんしゃあらば、かれほろぼさんか、じふにんしゃために、そのうちらば、ことごとそのところゆるさざらんか、
25 なんぢことばごとく、しゃあくしゃともころすことをあへさざらん、しゃあくしゃひとしくすることをあへさざらん、ぜんさばものあにこうおこなはざらんや。
26 しゅへり、われソドムのまちうちじふにんしゃば、かれためことごとそのところゆるさん。
27 アウラアムこたへてへり、われちりおよはひなれども、あへしゅふ、
28 じふにんしゃうちにんけたらば、なんぢにんけたるにりてぜんいふほろぼさんか、へり、われ彼処かしこじふにんば、ほろぼさざらん。
29 アウラアムまたかさねてしゅへり、彼処かしこじふにんえば若何いかんへり、じふにんためほろぼさざらん。
30 またへり、しゅよ、いかなかれ、われはん、彼処かしこさんじふにんえば若何いかんへり、さんじふにんためほろぼさざらん。
31 またへり、あへしゅふ、彼処かしこじふにんえば若何いかんへり、彼処かしこじふにんえばほろぼさざらん。
32 またへり、しゅよ、いかなかれ、われいまひとたびはん、彼処かしこじふにんえば若何いかんへり、じふにんためほろぼさざらん。
33 しゅはアウラアムとをはりてれり、アウラアムもまたそのところかへれり。

21 1 しゅかみは、そのひしごとく、サッラをかへりみたり。
2 かれはらみて、としいたるアウラアムにめり。しゅかみかれひしがごとし。
4 八日やうかいたりて、かれそのかつれいおこなへり。しゅかみかれめいぜしがごとし。
5 アウラアムは、そのイサアクのまれたるときひゃくさいなりき。
6 サッラへり、しゅかみは、われわらひせり。ものみなわれともよろこばん。
7 またへり、たれかアウラアムにつげげて、サッラはちちましむとものあらん。けだしわれとしゆるにおよびてみたり。
8 やうやちゃうじてちちたれたり。アウラアムはそのイサアクのちちたるるに、おほいなるえんまうけたり。

22 1 かみはアウラアムをこころみてかれへり、アウラアムよ、アウラアムよ。かれへり、われここり。
2 へり、なんぢひとりなんぢあいするイサアクをりて、モリアのき、彼処かしこなんぢしめさんとするひとつやまおいて、かれけんじてやきまつりせ。
3 アウラアムつとおききて、その驢馬うさぎうまくらおき、二人ふたりぼくおよそのイサアクをり、かつやきまつりためまきりて、ちてき、
4 第三日だいさんじつかみかれしめししところきたれり。アウラアムげて、はるかそのところたり。
5 ここおいてアウラアムそのぼくへり、なんぢ驢馬うさぎうまともとどまれ、われおよ彼処かしこにまでき、すうはいしてなんぢかへらん。
6 アウラアムはやきまつりまきりてそのイサアクにはせ、かたなとをりて、にんともけり。
7 イサアクそのちちアウラアムにへり、ちちよ。かれへり、よ、なんぞ。へり、まきとはここり、やきまつりひつじいづくるか。
8 アウラアムへり、よ、かみおのづやきまつりひつじそなへん。にんともすすきて、かみかれしめししところいたれり、
9 アウラアム彼処かしこおいだんきづき、まきならべ、そのイサアクをしばりて、だんまきうへけり。
10 アウラアムそのべてかたなり、そのらんとせり。
11 ときしゅ使つかひてんよりかれびてへり、アウラアムよ、アウラアムよ。かれへり、われここり。
12 へり、なんぢどうぐるなかれ、なにをもかれなかれ、けだしいまわれなんぢかみおそれ、なんぢひとりわれためしまざりしをれり。
13 アウラアムげて、ひとつひつじそのつの林叢やぶかかりたるをたり。アウラアムきてひつじり、これそのイサアクにへて、けんじてやきまつりせり。
14 アウラアムそのところづけて「イエゴワイレ」(しゅそなへたり)とへり。これりていまなほひとびとふ、しゅやまそなはれんと。
15 しゅ使つかひふたたびてんよりアウラアムをびてへり、
16 しゅいはく、われおのれしてちかふ、なんぢことし、なんぢひとりわれためしまざりしにりて、
17 われしゅくしてなんぢしゅくし、してなんぢ後裔すゑし、これてんほしごとく、うみまさごごとらしめん、なんぢすゑそのてきしょいふがん、
18 またなんぢすゑりてじゃうばんみんしゅくふくん、なんぢことばしたがひたればなり。

27 1 イサアクいて、くもりてあたはざるにおよび、そのちゃうイサフをびて、かれへり、
2 よ。かれへり、われここり。イサアクへり、よ、われいたり、をはりらず、
3 ゆゑいまなんぢうつはなんぢゆみとをりて、で、ためかりして、えものて、
4 たしめるごとしょくつくり、われきたりてくらはしめよ、ぬるまへたましひなんぢしゅくせんためなり。
5 イサアクがそのイサフにかたれるとき、レワェツカこれけり。イサフはちちためかりしてえものんとしてけり。
6 レワェツカそのすゑのこイアコフにへり、
7 よ、われなんぢちちなんぢあにイサフにかたるをけり、いはく、ためえものきたり、しょくつくりてわれくらはしめよ、いませざるさきしゅまへなんぢしゅくせんためなりと。
8 いまよ、われきて、なんぢめいずるごとくせよ、
9 ひつじむれきて、彼処かしこより山羊やぎふたつ柔軟やはらかなるわれきたれ、われこれもつなんぢちちためそのたしめるごとしょくつくらん、
10 なんぢこれちちたづさきてくらはしめん、かれぬるまへなんぢしゅくせんためなり。
11 イアコフはそのははレワェツカにへり、あにイサフはぶかひとにして、われ滑沢すべらかなるひとなり、
12 おそらくはちちわれさはることあらん、しからばわれかれまへあざむものりて、しゅくふくずして、かへりて呪詛のろひまねかん、
13 そのははかれへり、よ、なんぢ呪詛のろひわれせん、ただことばしたがきてきたれ、
14 かれきてははところきたりたればははそのちちたしめるごとしょくつくれり。
15 またレワェツカはいへうちおのれところそのちゃうイサフのよきふくりて、これそのすゑのこイアコフにせ、
16 山羊やぎかはもつそのそのくび滑沢すべらかなるところとをおほひ、
17 つくりたるしょくぱんとをそのイアコフのわたせり。
18 かれちちところりてへりちちよ。かれへりわれここり、なんぢたれぞ。
19 イアコフちちへりわれなんぢちゃうイサフなりなんぢわれめいぜしごとせり。きてえものくらへ、なんぢたましひわれしゅくせんためなり。
20 イサアクそのへり、よ、なんぢ如何いかにしてすみやかたるか。かれへり、しゅなんぢかみわれあたへしゆゑなり。
21 イサアクはイアコフにへり、よ、われちかづけ、われなんぢさはりて、なんぢイサフなりやいなやらん。
22 イアコフそのちちイサアクにちかづきたれば、かれこれさはりてへり、こゑはイアコフのこゑはイサフのなり。
23 すなはちかれわきまへざりき、かれそのあにイサフのごとく、ぶかかりしにりてなり。
24 つひかれしゅくせり、へり、なんぢイサフなるか。かれへり、しかり。
25 またへり、よ、われきたれ、われなんぢえものくらはん、たましひなんぢしゅくせんためなり。すなはちかれきたりたれば、くらへり、またさけかれすすめたれば、めり。
26 ちちイサアクかれへり、よ、われちかづきて、われ接吻せっぷんせよ。
27 かれちかづきてこれ接吻せっぷんしたれば、そのころも馨香かをりぎて、かれしゅくしてへり、よ、馨香かをりしゅしゅくせしゆたかみのりたる馨香かをりごとし、
28 ねがはくはかみなんぢてんつゆあぶらおよ饒多おほくむぎさけとをたまはん、
29 ねがはくはしょみんなんぢつかへ、しょこうなんぢふくはいせん、なんぢきゃうだいしゅり、なんぢしょなんぢふくはいすべし、なんぢのろもののろはれ、なんぢしゅくするものしゅくせらる。
30 イサアクそのイアコフをしゅくすることをへて、イアコフがそのちちイサアクのめんぜんよりでしときあたりて、そのあにイサフかりよりかへきたれり。
31 かれまたしょくつくり、これそのちちもときたりてちちへり、ちちきてそのえものくらふべし、なんぢたましひわれしゅくせんためなり、そのちちイサアクかれへり、
32 なんぢたれぞ。かれへり、われなんぢなんぢちゃうイサフなり。
33 イサアクはなはだおほいふるをののきてへり、しからばかりしてえものわれきたりしものたれぞや、われなんぢきたまへしょぶつくらひて、かれしゅくしたり、しかうしてかれしゅくふくん。
34 イサフはそのちちイサアクの ことばきて、おほいなげき、いたきてへり、ちちよ、われをもしゅくせよ。
35 かれへりなんぢおとうといつはりもつきたりて、なんぢしゅくふくれり。
36 イサフへり、かれイアコフとづけられしはうべなり、けだしかれわれつまづかしめしことすでふたたびかれちゃうけんうばひ、いままたしゅくふくうばひたり。イサフまたそのちちへり、ちちよ、あになんぢためしゅくふくのこさざりしか。
37 イサアクこたへてイサフにへり、われかれなんぢしゅし、かれきゃうだいことごとそのぼくせり、むぎさけとをかれさづけたり、しからばよ、われなにをかなんぢさん。
38 イサフそのちちへり、ちちよ、なんぢしゅくふくあに唯一ゆゐいつならんや、ちちよ、われをもしゅくせよ。イサアクもだしたれば、イサフおほいこゑげてけり。
39 そのちちイサアクこたへてかれへり、よ、なんぢ居所すまひには膏膄あぶらあり、うへよりのてんつゆあらん、
40 なんぢつるぎもつわたり、なんぢおとうとつかへん、しかれどもなんぢこれてきして、そのくびきなんぢくびよりだっするときいたらん。
41 イサフはそのちちしゅくせしところしゅくふくためにイアコフをにくめり。

28 10 イアコフは、ヴィルサヴィヤよりでて、ハッランにけり。
11 あるところいたりて、すでりたれば、彼処かしこ宿やどれり。いしり、まくらして、そのところいねねたるに、
12 かれゆめたり。よ、かけはしちて、そのうへてんいたり、かみ使つかひこれりてのぼりくだりせり。
13 しゅは、そのうへちてへり、われなんぢ祖父そふアウラアムのかみおよびイサアクのかみなり。おそるるなかれ。なんぢところは、われこれなんぢなんぢそんとにあたへん。
14 なんぢそんは、まさごごとくなりて、うみひがしきたみなみひろまり、じゃうばんぞくは、なんぢなんぢそんとにりてしゅくふくせられん。
15 よ、われなんぢともにし、なんぢ何処いづこくとも、そのみちなんぢまもり、またなんぢかへさん。けだしわれおよなんぢかたりしことおこなふにいたるまで、なんぢはなれざらん。
16 イアコフ、ゆめめて、へり、まことしゅところいますに、われらざりき。
17 すなはちおそれてへり、おそるべきかなところあらず。すなはちかみいへなり。てんもんなり。

31 3 しゅはイアコフにへり、なんぢちちなんぢ親族しんぞくかへれ、われなんぢともらん。
4 イアコフ使つかひして、ラヒリとリヤとをに、むれところまねきて、
5 かれへり、われなんぢちちおもてるに、そのわれたひすること、昨日きのふ一昨日をとつひごとくならず、しかれどもちちかみわれともりき、
6 なんぢおのづかれるごとく、われちからつくしてなんぢちちつかへしが、
7 なんぢちちわれあざむきて、たび傭値あたひかへへたり、ただかみかれわれがいすることをゆるさざりき。
8 かれ斑駁まだらなるものなんぢ傭値あたひらんとはば、ひつじみな斑駁まだらにしてうまる。しろものなんぢ傭値あたひらんとはば、ひつじみなしろくしてうまる。
9 かみなんぢちちちくことごとうばひて、これわれあたへたり。
10 ひつじはらときあたりて、われゆめげてしに、ひつじ山羊やぎとのうへれる山羊やぎひつじとは、紋理しまもの斑駁まだらなるもの白點ぶちなるものなり。
11 ときかみ使つかひゆめうちわれへり、イアコフよ。われへり、なにぞ。
12 かれへり、なんぢげてよ、ひつじ山羊やぎとのうへれる山羊やぎひつじとは、紋理しまもの斑駁まだらなるもの白點ぶちなるものなり、けだしわれおよそラワンがなんぢところたり。
13 われはワェフィリになんぢあらはれしかみなり、すなはちなんぢあぶらはしらそそぎてわれけんぜしところおよちかひわれてしところなり、いまちて、でて、なんぢうまれしかへれ、われなんぢともらん。
14 ラヒリとリヤとかれこたへてへり、われちちいへにはあになほわれぶんあるひげふあらんや、
15 われかれにんごとくせらるるにあらずや、けだしかれわれり、またわれぎんくらへり、
16 かみわれちちよりうばひしとみさかえとは、みなわれおよわれしょ所有しょいうらん。ゆゑなんぢいまかみおよなんぢひしことおこなへ。

32 1 イアコフ、げてじんれるかみぐんたり。かみ使つかひかれむかへたり。
2 イアコフ、かれへり、かみじんえいなり。ゆゑそのところえいづけたり。
3 イアコフ、おのれさきだちて、シイルの、エドムのむらに、そのあにイサフに使しゃつかはして、
4 かれめいじてへり、あるじイサフにへ、なんぢぼくイアコフ、ふ、われラワンのところやどりて、いまいたるまでとどまれり。
5 われうしうさぎうまひつじおよぼくあり。われひとつかはしてあるじイサフにつげげしむ。ねがはくは、なんぢぼくなんぢまへおんん、と。
6 使しゃイアコフにかへりてへり、われなんぢあにイサフにけり。かれおのづなんぢむかへんためきたる。ひゃくにんかれともにせり。
7 イアコフ、おほいおそれて、こころまどひ、かれともひとびとおよひつじうしらくとをたいわかてり。
8 イアコフへり。し、イサフ、ひとつたいきたりてこれたば、いったいのがるるをん。
9 イアコフまたへり、ちちアウラアムのかみちちイサアクのかみわれなんぢうまれしかへれ、われなんぢあはせんとひししゅよ、
10 なんぢそのぼくほどこしし恩惠めぐみしんじつとは、われいつこれくるにへず。けだしわれつゑのみをちてイオルダンをわたれり。

46 1 イズライリちて、およところものともにワィルサワィヤにきたり、そのちちイサアクのかみまつりけんぜり。
2 かみよるしゃううちにイズライリにへり、イアコフよ、イアコフよ。かれへり、われここり。
3 かみへり、われなんぢかみなり、エギペトにくことをおそるゝなかれ、彼処かしこりてわれなんぢおほいなるたみさん、
4 われなんぢともにエギペトにかん、われまたなんぢひきゐてかへさん、イオシフそのもつなんぢぢん。
5 イアコフはワルサワィヤよりでたり、イズライリのしょはイオシフがせんためつかはしたるくるまそのちちと、おのれぢょと、つまとをせ、
6 そのちくと、ハナアンのにてたることごとくの所有しょいうとをたづさへ、くしてイアコフおよそのことごとくのそんかれともにエギペトにいたれり。
7 かれそのしょおよしょしょそのしょぢょおよしょぢょしょぢょすなはちそのことごとくのそんたづさへて、エギペトにれり。

49 1 イアコフそのしょしてかれへり、きたあつまれ、われなんぢのちはんとすることなんぢつげげん、
2 イアコフのしょよ、あつまりてわれけ、なんぢちちイズライリにけよ。
8 イウダよ、なんぢきゃうだいなんぢめん。なんぢなんぢてきらん、なんぢちちしょなんぢふくはいせん。
9 イウダはわかししなり、よ、なんぢえものきてかへのぼる、そのひざおりりてふくすこと、じしごとく、じしごとし、いづれあへかれおこさん。
10 けんものイウダよりきず、ひきゐるものそのすゑよりきずして、へいあんたまものきたときおよばん、かれきたらばしょみんかれしたがはん。
11 イウダはその驢馬うさぎうまだうつなぎ、その驢馬うさぎうまだうつるつなぐ。さけにてそのころもあらひ、だうにてそのふくあらふ、
13 そのさけりてつやあり、そのちちりてしろし。
33 イアコフそのしょゆゐめいをはりて、あしとこをさめ、いきへてそのたみくははりたり。

50 1 イオシフちちおもてし、いたきて、これ接吻せっぷんせり。
2 しかうしてイオシフはそのぼくなる医士いしに、そのちちかうひんらんことをめいじたれば、医士いしはイズライリにかうひんれり。
3 これためじふにちもちゐたり、けだししかばねかうひんるにはにっすうもちゐる、エギペトじんかれためしちじふにちかんけり。
4 哀哭なきぎしとき、イオシフはファラオンの近臣きんしんかたりてへり、われなんぢまへ恩惠めぐみしならば、ためにファラオンのみみたつしてへ、
5 ちちいまをはらざるさきわれちかはしめてへり、がハナアンのおのれためりたるはかわれはうむれと、ふ、いまわれのぼりてちちはうむるをゆるせ、のちわれかへらん。イオシフのことばをファラオンにたつしたれば、
6 ファラオン イオシフにへり、のぼりてなんぢちちはうむれ、そのなんぢちかはしめしがごとし。
7 ここおいてイオシフそのちちはうむらんためのぼれり。ファラオンのしょしんそのいへしょちゃうらう、エギペトのっしょちゃうらう
8 およびイオシフのぜんそのきゃうだいそのちちいへみなかれとものぼれり、ただその孩提ちのみごひつじうしとをゲセムののこせり。
9 またくるまへいとはかれとものぼれり、そのたいはなはだおほいなりき。
10 かれイオルダンのそとなるアタダのうちいたり、彼処かしこりておほいき、いたかなしめり、イオシフは七日なのかそのちちためけり。
11 ハナアンの居民きょみんはアタダのうち哀哭なきへり、れエギペトじんおほいなる哀哭なきなりと。これりてそのところはエギペトじん哀哭なきづけられたり、れイオルダンのそとり。
12 くイアコフのしょそのかれめいぜしごとかれおこなへり、そのしょかれをハナアンのきて、マフペラの洞穴ほらあなはうむれり、
13 れアウラアムがヘッテイじんエフロンよりひて、所有しょいうしょしゝ洞穴ほらあなにして、マムブリイのまへり。
14 イオシフ、そのきゃうだいおよおよかれちちはうむらんためとものぼりしものはエギペトにかへれり。
15 イオシフのきゃうだいそのちちしたるをへり、イオシフあるひわれうらむることあらん、またかならずわれかれしししょあくむくゆるならんと。
16 すなはち使つかひしてイオシフにへり、なんぢちちぬるまへゆゐめいしてへり、
17 くイオシフにへ、なんぢきゃうだいなんぢあくしたれども、その罪咎つみゆるせと。しからばふ、なんぢちちかみしょぼくつみゆるせ、イオシフそのことばきてけり。
18 きゃうだいまたおのづきたり、イオシフのめんぜんふくしてへり、よ、われなんぢぼくなり。
19 イオシフかれへり、おそるるなかれ、けだしわれかみおそる、
20 なんぢわれたひしてあくはかりたれども、かみわれためはかりて、これぜんせり、こんにちごとくなりて、おほくのたみ生命いのちすくはれんためなり。
21 またかれへり、おそるるなかれ、われなんぢなんぢぞくとをやしなはん。かれなぐさめて、ねんごろかれかたれり。
22 イオシフ、そのきゃうだいおよそのちちぜんエギペトにりたり、イオシフはひゃくじふさい生存せいぞんせり。
23 イオシフはエフレムのぢょることさんせいおよべり、マナッシヤのマヒルのしょもイオシフのしつうまれたり。
24 イオシフそのきゃうだいへり、われなん、かみかならずなんぢかへりみ、なんぢよりいだして、そのわれアウラアム、イサアク、イアコフにちかひしいたらしめん。
25 イオシフはイズライリのしょちかはしめてへり、かみなんぢかへりみんときなんぢほねをもここよりなんぢともたづさのぼれ。
26 イオシフひゃくじふさいにしてをはれり。かれかうひんり、ひつぎをさめてエギペトにけり。

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